頭に花を咲かせた種族の少年、花かっぱ君とおじいちゃんは船に乗って広い海を旅していました。
さて、本日紹介するのは、「はなかっぱのだいぼうけん」
花かっぱ一族は頭に花を咲かせています。花かっぱ君も、もちろんおじいちゃんもね。
失敗しない絵本選び
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船は木製のヨットみたいなやつで、ちょっと心配やで!
このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「はなかっぱのだいぼうけん」ってどんな絵本?
・「はなかっぱのだいぼうけん」で何が学べるのか。
作品情報
著者「あきやま ただし」
出版社「KADOKAWA」
発行日「2010年06月18日」
サイズ 「A5判/商品寸法(横/縦): 148 × 210」
あきやまただしさんは、東京芸術大学デザイン科卒業。 「ふしぎなカーニバル」(講談社刊)で講談社絵本新人賞、「はやくねてよ」(岩崎書店刊)で日本絵本大賞受賞。NHKでおなじみのアニメ「パンツぱんくろう」の作者で 「まめうし」シリーズ(PHP研究所)、「たまごにいちゃん」シリーズ(鈴木出版)、「へんしん」シリーズ(金の星社)など絵本作品多数描かれています。
この絵本から何が学べるのか
・何事も経験が大事
・探し物は、案外近くにある場合もあるという事
絵本のあらすじ
頭に「とりあえずの花」が咲いている、はなかっぱ。大人になるときに、自分が何の花を咲かせるか決めなくてはなりません。自分は、どんな大人になって、何の花を咲かせたいかな? 今回、はなかっぱはおじいちゃんと大冒険に出かけます。海を渡り、山を越え、世界中の花を見る旅です。はなかっぱの自分探しが今回のテーマ。NHK Eテレでもアニメ化&大人気の、原作絵本です。
「はなかっぱのだいぼうけん」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
①花を探して世界の海へ旅立つ
これは世界中の花を見て回る冒険の旅のお話
お爺ちゃん
「孫よ!ほれ、あそこにしまがみえる今度はあの島に行くぞーい」
はなかっぱ
「おーーー!
お爺ちゃんも昔は僕と同じ”とりあえずの花”が咲いていたんだよね」
お爺ちゃん
「そうじゃ、だが、いよいよ大人になって自分の花を決めるときわしは悩んだ、どうしても一つに決められない。なにしろ世界には数えきれないほどのたくさんの花があるからのう、そこでわしは世界中のぜーんぶの花をこの目で見てから自分のお花を決めようと思ったんじゃ!」
はなかっぱ
「僕も早く見てみたーい」
好奇心旺盛!なにごとも体験してみないとね
②まさに生きる力
はなかっぱとお爺ちゃんは島の探検をします
そこには見たこともない花がいっぱい。
布団みたいに大きな花や、光る花。
はなかっぱ
「踊りだす花、うわ~楽しいね~」
お爺ちゃん
「こんなのが頭に咲いたら毎日がお祭りじゃわい」
崖の上にしがみつくように咲いている花
山のてっぺんにけなげに咲いている花をみつけて
はなかっぱ
「どうしてこんなところに咲いているのかな、寂しくないのかな~」
お爺ちゃん
「ここで咲くのもきっと大事な意味があるんじゃよ」
水がない砂漠の真ん中にも花が力強く咲いている花を発見した二人
お爺ちゃん
「これぞまさに生きる力じゃー」
はなかっぱ
「うおー!」
人生誰しも、一度は自分の生きている意味について考える時がきます。意味のない命はないと思う。悔いのない今を生きるぞー!
③悩むはなかっぱ
旅はまだまだ続きます
石みたいに固い花
全然見えない花
そして、ちょこちょこ走り回る花、
怪獣に咲いている花
そして旅は終わり
お爺ちゃん
「どうじゃ、自分の花を何にするか決まったかのう?」
はなかっぱ
「僕なんだかわからなくなっちゃった」
ブタ
飲食店へ行ってメニューの種類が多いことは嬉しいんだけど、多すぎても迷っちゃうよね
それあってるようで、ちょっと違う気がするざます・・・(笑)
④慌てるでない、世界は広いぞ、たくさん悩み、人生を歩め
2人はようやく家に帰ってきました。
はなかっぱ
「お爺ちゃん僕もうすごーく疲れちゃった。」
その時、はなかっぱが見たものは
はなかっぱの家の池に咲いた美しい蓮の花でした。
これまで見たどの花より光り輝いて見えました。
お爺ちゃん
「どうじゃ素晴らしいじゃろう」
はなかっぱ
「うん」
こんとき、はなかっぱの目からは、少し涙がでてんねん。
お爺ちゃん
「わしが自分の花をこの花に決めたわけもわかるじゃろうつまり探していたものは実は一番近くにあったという素晴らしい話じゃ」
はなかっぱ
「おおー」
爺さんはこの説明を身をもって、はなかっぱに体験させたくてここまでしたのか!恐れ入ったぞい。
爺ちゃん
「わしはみんなが帰るべきふるさとのようなかっぱでありたいと、いつも思っておる」
はなかっぱ
「わー爺ちゃん最高!決めた、僕もお爺ちゃんと同じ花にする、ね、いいでしょ?」
お爺ちゃん
「それは嬉しいのう~、じゃが、あわてて決めんでもいいぞ、まだまだ、たくさん世界を見るとええ!自分の花を探している時間こそが人生、最高の宝物なんじゃよ!わっはーはー」
さすが、人生経験がにじみ出たお言葉!
はなかっぱ
「えー面倒くさいからとりあえず僕、蓮でいいや~、ああ、おなか減ったー」
ズコッ!(こける)
お爺ちゃん
「これ、人の話をきいとるのか!?」
はなかっぱ君はこれからどんな花を咲かせるのでしょうね
おしまい
まとめ
最後は、はなかっぱの個性的な発言に笑ってしまいました。
どうでしたか「はなかっぱのだいぼうけん」。将来を担う子供たちには、たくさんの経験をして欲しい、しかし、当の本人達ははなかっぱのようにおじいさんの言っていることを理解するまではなかなか難しいかもしれませんね。きっと自分達も幼いころはそうであったように。僕はどんな花を咲かそうかな。
登場人物はお爺ちゃんと、はなかっぱ。シンプルで、全て会話形式なのでわかりやすくストーリーが展開します。さあ、はなかっぱと一緒に冒険の旅にでかけよう!
※作品のタイトル・著者・発行日・出版社以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
あなたの咲かせたい花はどんな花ですか?ではまた。Reading is fun!
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