次の階に早く進みたくなる定番の100かいだてのいえシリーズ。
今日紹介するのは「100かいだてのいえ」
主人公のトチくんの好奇心には脱帽です!
東京タワーは約600段の階段があるんだブー。
このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「100だてのいえ」ってどんな絵本?
・「100だてのいえ」で何が学べるのか。
作品情報
作「いわい としお」
出版社「偕成社」
発行日「2008年5月」
作者のいわいとしおさんは、子どものころに母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、代わりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚めます。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に、第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるインタラクティブな作品を発表し、注目を集めます。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーDSのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『TENORI-ON』なども手がいます。2007年、NHK教育の幼児番組『いないいないばぁっ!』でオープニングアニメーションを担当もしている方です。
この絵本から何が学べるのか
・おもしろいこと、楽しいことは自分から行動する事によってみつかる。
・あきらめずに100階登り切るとそこには、努力の先にあるものは・・・
絵本のあらすじ
この物語は、主人公のトチくんが手紙をもらうところから始まります。
「ぼくは 100かいだてのいえの てっぺんにすんでいます。あそびにきてください。」
100かいだてのいえ? おもしろそう! トチくんはさっそく行ってみることにしました。
そのいえは、見上げても上の方はかすんでいてよく見えません。
「ごめんくださーい!」
おそるおそる中に入ってみると・・・
てっぺんも見えない謎の建物に良く入っていけるなーと関心してしまう(笑)
各10階ごとにさまざまな動物や虫が暮らしていました。次々に登場する動物たちは家族みんなで暮らしていて、その部屋の中は本当に素敵! だって、それぞれにぴったりな形の部屋、家具、それに遊び部屋やお風呂まで。みんな見た事がないくらいユニークで独創的なのです。
トチくんは、途中でごちそうになったり、一緒に遊んだり、お手伝いをしたり。60階、70階、80階と不思議な部屋をのぼっていくうちに、どんどんてっぺんに近づいていきます。さて、てっぺんに住んでいたのは・・・!?
10階ごとにページをめくっていき、それが10見開きで100階になります。つまり大きな数を理解できる内容にもなっているこの絵本ですが、子どもたちを夢中にさせているのは、なんといっても作者のいわいとしおさんの遊びごころがつまった100個の部屋です。細かく見ていると、読み終わるまでかなりの時間を費やします((笑))。
さあ、このドキドキの大冒険。読み終わってからも、さらに想像をふくらませて、自分なりの部屋を考えるのも面白いですね。
「100だてのいえ」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
①主人公のトチくんに差出人不明の手紙が届く
星を見るのが大好きなトチくんに、手紙が届きます。
僕は100階建ての家のてっぺんにいます。遊びに来てください。添えられていたのは手書きの地図。
冷静に考えて、明らかに怪しい手紙よね(笑)
②1階から10階はネズミさんのおうち
100階建の家の前に到着。こんな家まえからあったかなぁー。まぁいいか、とりあえず入ってみよう!
1階から10階はネズミさんのおうちでした。
各階に、キッチンがあったり、お風呂があったり、勉強部屋があったり、運動する部屋があったり10階には寝室がありました。
トチくんはどんどん階段を上がっていきます。
ドラクエのダンジョンかっ!
③80階から90階はカタツムリさんのおうち
ここまで来る途中に、てんとう虫さんの住んでる階や、ミツバチさんの住んでる階、コウモリさんの住んでる階などさまざまな経験を積んで、やって来た80階には、なんとカタツムリさん。
それぞれの丸いお部屋では、誕生日会や音楽室やスケートボード場までありました。
トチくんはカタツムリにそっくりな渦巻きソフトクリームを自分で作って、ご満悦。
ここまで弱音も吐かず、一人で階段上って来てんのすごない!大人でもしんどいやろ絶対。
④100階にはなんと…王子さま?
トチくんに手紙を出して、ここに招待したのは、なんと、
クモの王子さま
外はすでに日が沈み星空が
クモの王子さまに誘われて、巨大望遠鏡で星を見せてもらいます。
100階から眺める星空はとても綺麗でした。
王子さまから「トチくん友だちになってくれない」
トチくん「いいよ、また星見に来てもいい?」
王子さま「もちろんだよ」
帰りは出来たばかりのエレベーターに乗せてもらいました。
あっという間に地面に到着、また遊びに行くからね、そう言いながらトチくんが振り向くと100階建の家は、星空に消えていきました。
最後トチくんがクモの王子様に、お礼のお手紙を書いているところでお話はおしまい。
自分から行動して、頑張って100階までたどり着くと、綺麗な星空を見ることができたお話しでした。
まとめ
人生らくありゃ、苦もあるさ。人生をあらわしたかのような絵本はどうでしたでしょうか。世の中にはいろんな人、生き物たちが共生しています。人生は悩むときも、楽しい時も、苦しい時もあるけれど。全身を続けることは大変なことですが、時には立ち止まり、時には少し戻って、人生を楽しむ。まさに、トチ君みたいな大人になりたいものです。
※作品のタイトル・作・出版社・発行日以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
みなさんも、星空を眺めて、100階建ての家を思い出してくださいね、ではまた。Reading is fun!
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