さて、本日紹介するのは、「ボノロン」。セブンイレブンやデニーズなどで目にされた方も多いのではないでしょうか?偶数月に100万部発行されている絵本シリーズ「ボノロン」森の妖精ボノロンが毎回いろいろな人々の悩みを解決していくとっても優しい心温まるストーリー。協賛はセブン銀行で、プロデュースはなんと「北斗の拳」原作者の原哲夫さんなんです。さあ、本日もはりきってご紹介始めまーす!!
今回は『森の戦士 ボノロン~ねこ岳のゲンタの巻~』を紹介するぜよ
このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「ボノロン」ってどんな絵本?
・「ボノロン」で何が学べるのか。
作品情報
Produce「原哲夫」
Story「北原星望」
Illustration「永山ゴウ」
デザイン「松浦千佳」
編集・発行「株式会社コアミックス」
発行「2021年6月15日(偶数月15日に継続発行中)」 協賛「株式会社セブン銀行」
この絵本から何が学べるのか
・お別れは寂しい・・・けど
・別れがあれば出会いもある
絵本のあらすじ
オレンジ色の巨人(ボノロン)と一匹の犬(ゴン)が、ゲンタという名前の猫と出会うところから物語がはじまります。ゲンタの話を聞くと猫は7歳になると猫の王様に挨拶するために猫岳に行く決まりとのこと。しかし、一緒に暮らすお爺さんが寂しがると思うと、行くわけにはいかないと・・・。はたしてゲンタは無事に猫岳に行くことは出来たのだろうか、はたまたお爺さんの運命やいかに・・・。
「ボノロン~ねこ岳のゲンタの巻~」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
むかし、むかし深い森の中のクスノキの巨木の下で一匹の猫が泣いていました。
ねこの名前はゲンタ。白い毛が胸にはえた明るい茶色のしまもようでまるでトラのような猫でした。ゲンタの涙は巨木の根っこにポタポタと落ちました。
いったい何があったんだろうと、気にさせるほど悲しい顔をしているゲンタ
するとそこへ、オレンジ色の巨人(ボノロン)と一匹の犬(ゴン)が現れます。
巨人のボノロンは、優しくゲンタに話しかけます。
「何がそんなに悲しいロン?訳を聞かせるロン。そしたらオデがオメの願いを一つだけかなえてやるロン」
語尾の○○ロンは、ボノロンの口癖やで、他にもしゃべり方が多少個性的だが、じきになれるで!(笑)
猫のゲンタは見たこともない巨人のボノロンをみて驚きます。
「にゃ!にゃんだ!おみゃあは?」
ゲンタは典型的な猫の喋り口調だな、しっかしこっちも独特だ
オデはボノロン。巨木の森タムスンからやってきたロン
すかさず犬(ゴン)が吠えます「オイラは相棒のゴンだワン!さあ泣き止んで願い事を言ってみるワン」
ボノロンはゴンのことをを紹介することはありません(笑)
優しそうな二人(二匹?)にほっとしたゲンタは願い事を言ってみることにしました。
「おるは、あの猫岳に行かねばならにゃあ。猫岳には猫の王様がいるんだにゃん」
ゲンタは遠くの山を指さしました。
「猫は7歳になると猫の王様に挨拶するために猫岳に行く決まりだにゃ。それに今年はそこで新しい王様を決めるそうだにゃん」
「それがどうして悲しいロン?」
「おるは、森のなかでヤスじいさんと二人きりだ。じいちゃんはからだが弱ってる。きっと寂しがる。ひとり置いてなんかいけにゃあ!」
優しいなゲンタは
「それなら、オメが帰って来るまでオデとゴンがヤス爺ちゃんと一緒にいてやるロン」
そこは魔法で解決するとかじゃないところが好き
しかし、ゲンタは首を横に振りました。「そんなデカいカラダじゃ爺ちゃんを踏みつぶしてしまう。心配でたのめにゃあよ」
ボノロンは胸をたたきます。
「大丈夫だロン」そう言うと、ボノロンのからだはまばゆい光に包まれ、みるみるゲンタと同じサイズになりました。
ゲンタは驚き「お、おみゃあは!」とびっくり。
ボノロンは優しくほほえみ「さあ、猫岳に行ってくるロン」「早く帰って来るワン!」
はたしてボノロンとゴンがヤス爺さんのところへ行って意味があるのかな?まあ続きをチェック!!
それからいく日も経ちました。ぬいぐるみのようにかわいいサイズのボノロンと陽気なゴンは、すぐにおじいさんと仲良くなりました。でも、ゲンタはなかなか帰ってきません。
おじいさんはたまに独り言を言います。「ゲンタはどこに行ったんじゃ・・・」おじいさんは、やっぱりゲンタがいないと寂しいのです。
ほら言わんこっちゃんない、そりゃそうやろ。ゲンタと一緒にいたいのに急に関係のない人形サイズの謎の生き物と、野良犬ではたらんやろ(笑)。子供達にはそんなこと言わんといてな
そんなある日の夜、事件がおこりました。お爺さんの家がお腹をすかせたオオカミの群れに取り囲まれたのです。
「まずいな!このままでは、食われちまうぞ!」でもゴンは全然怖がりません。
「大丈夫ワン!ここにはボノロンがいるワン!ボノロン、でっかくなってやっつけるワン!」
ところがボノロンは冷や汗をかいています。
「だめだロン!オデは小さくなっていた時間の分、大きくなるのに時間がかかるロン」
「えええーーそんなーーー」とゴン。
そうこうしているうちに、狼たちは家に体当たりを始めました「ガオオオオーーー!!!」
ヤス爺さんは必死にドアを抑えています。
こ、このあとどうなるのー
「中に入られたらおしまいだー、二人(二匹)は窓を守れ―」とヤス爺さん。
二人は棒をもって窓に向かいます。
その時、急に狼たちの声がぴたりとやみました。「どうしたロン?」
窓から外を見ると、なんとそこには暗闇の中に光る無数の光る目が!
よく見るとそれは数千の猫たちの目でした。
おびえる狼たちに一匹の金色に輝く猫が姿を現し叫びました。
「狼たちよ!おるたちに食われたくなかったら二度とこのうちに近づくな!」
狼たちはそれを聞くといちもくさんに逃げていきました。
ボノロンがさけびます。
「あの猫は・・・ゲンタだロン!!」
狼たちを追い払ったのは、なんとあのゲンタだったのです。
「ゲンタじゃと!?」
その名前を聞いたお爺さんは、家の外に飛び出しました。
「ゲンタ!帰ってきたのか!」
しかしゲンタは悲しそうな目で首をふります。
「おるは、もう帰ってこられにゃあ」
ゲンタは、泣き声をあげます。
猫の言葉はお爺さんには分からなくてもボノロンとゴンには分かります。
「おるは、猫の王になった。もう帰れにゃあんだ。でもおるは爺ちゃんの恩は忘れにゃあ。おるを拾って大事に育ててくれた恩は、決して忘れにゃあ!もう少し待っててくれ!おるは絶対爺ちゃんに寂しい思いはさせにゃあから!」
そういうとゲンタは、幾千の猫と一緒に夜の闇に消えていきました。
「ゲンタ!!」
お爺さんは、じっとゲンタを見おくっていました。
それから
ボノロンとゴンとお爺さんは、草原に座って猫岳を見つめています。
ボノロンからゲンタのことを聞いたお爺さんは、笑顔を浮かべます。
「そうか・・・ゲンタは、猫の王様になったのか、そいつはすごいことだな。・・・なあにわしは、寂しくなんかないぞ。わしは、あいつの親みたいなものじゃ。子は、いつかは旅立っていく。それをあたたかく送り出すのが親のつとめじゃ!寂しがっちゃいけねぇんだ!」
お爺さんは本当は寂しいのです。でも、それを一生懸命我慢しています。その時、ゴンが吠えました。「見るワン!あれを!!」
草原の細い道をよちよちと子猫がこちらに歩いてきます。
その猫は、白い胸毛。からだは茶色いトラ模様です。まるで、子猫の頃のゲンタにそっくりです。
「ゲンタ!」
お爺さんは、子猫に走りよると両手で抱え上げられました。
子猫は、お爺さんの顔をペリペロと舐め回します。お爺さんの目には、涙が溢れました。
「この子はきっとゲンタの子じゃ!」
お爺さんの涙は止まりません。
「どうやら・・・わしには・・・孫ができたようじゃ!」
ボノロンとゴンの目にも涙が溢れます。
「きっとあの子猫はゲンタがここによこしたんだワン」
「ああ、ゲンタは約束を守ったロン」
おしまい
まとめ
いかがだったでしょうか?森の妖精ボノロンが贈るハートフルストーリー。子供も大人も楽しめるのがボノロンの良い所。しかもこのような物語を無料で読めてしまうなんて、、、セブン銀行さんに感謝です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
※作品のタイトル・作者・発行・発行所以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
あなたも必ず「ボノロン」の虜になるはずです。ではまた。Reading is fun!
▼みんなの感想はこっちをチェックしてね▼
コメント