
星と月が綺麗に見えるとある夜のお話しです。
本日紹介するのは、「いそがしいよる」。主人公のばばばあちゃんが、忙しく夜を過ごします。どう過ごすのかはお楽しみ。

失敗しない絵本選び
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空一面に広がる星空って最高だよね

このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「いそがしいよる」ってどんな絵本?
・「いそがしいよる」で何が学べるのか。
作品情報
作・絵「さとう わきこ」
出版社「福音館書店」
発行年月「1987年09月」

さとうわきこさんは、児童出版美術家連盟会員。絵本に「おつかい」「たぬきがいっぱい」「おりょうりとうさん」「ねえ おきて」「ねえ まだねてるの」などの作品があります。ばばばあちゃんシリーズもたくさんあって、どの作品もとても楽しめますよ。
この絵本から何が学べるのか
・思い立ったが吉日
・先のことも考えて(雨が降ってきたら大変だ)
絵本のあらすじ
元気で愉快なばばばあちゃんが活躍するシリーズの記念すべき第1作目。星空を眺めに庭に出たばばばあちゃん。そうだ、ここで寝よう、と思いついたばっかりに、それからが大変!きれいな星空を独り占めするのに、まさかその発想があったとは。タイトルは「いそしいよる」しかし、きっと次の日の朝の方がもっと忙しくなることでしょう(笑)。えっ?どういう意味かって?それは読んでのお楽しみ!
「いそがしいよる」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
①綺麗な星空は人を魅了する
②星のお次は月
③これから始まる大移動
④お庭に引っ越し完了
①綺麗な星空は人を魅了する
時は夜、天気は良好。ばばばあちゃんは空を見上げていいます。
「なんて、お星さんがきれいなんだろう、このままうちの中にいるにはおしい星空だね。そうだ!」
お星さまはピカピカ光って磨き立てのガラスの欠片みたいでした。
ばばばあちゃんはゆり椅子を外に持ち出しました。
そしてそれに腰かけると、ゆらゆらゆすりながらお星さまをみました。
「まるで私が空を動かしているみたいだね」

ばばばあちゃん、独り言が多いように思えますが、黒色の飼い猫がいつもそばにいます。きっとその猫に話しかけているのかな?返事はないんだけどね。
②星のお次は月
ばばばあちゃんが、ご機嫌でいると遠くの森からお月さんがムックリムックリでてきました。
「おや、素晴らしいじゃなか、これじゃあうちに入ってします訳にはいかないよ。そうだ、ここで寝ちゃえばいいんだよ。そうすりゃ一晩中眺めていられるものね」
ばばばあちゃんは、ニコニコしながらうちの中からベットを引きずり出すと、庭の真ん中に置きました。
それから毛布と枕を持ってくると・・・
さっそくベットの上に寝っ転がりました。
ばばばあちゃんは、星空の中に浮かんでいるような気分になりました。
「これで寝る前の熱いお茶があれば最高なんだけどね」
ばばばあちゃんはそう思うとどうしても欲しくなってしましました。
「なんで最初から気が付かなったのかねぇ、お茶の道具をここに運んでおけばいいんだよ」
ばばばあちゃんは、家の中から魔法瓶と紅茶のポットとお茶碗を持ってきました。
「おや、これじゃだめだよ。これをのせるテーブルがいるじゃないか」
ばばばあちゃんは、うちのなかにもどるとテーブルを持ち出して来てベットの上に魔法瓶と紅茶のポットとお茶碗をのせました。
③これから始まる大移動
ばばばあちゃんは、ゆり椅子をテーブルの横に置くと、さっそく熱いお茶を飲みました。
「もしかして、もしかしてだよ、夜中にお腹が空いたらどうしようかねぇ、そうだ今のうちにレンジ(ガスコンロ)を持ってきておこう、冷蔵庫も夜中に開けたくなるに決まっている。牛乳だとかジャムだとかきっと必要になるよ。」
そういうと、レンジ(ガスコンロ)と冷蔵庫を家から引きずってだしました。

ばばばあちゃんは、本当、変なところ心配性だよね。ぶぅー。
その他にも、寝る前に読む本も、スタンドも、朝起きるのに必要な目覚まし時計も、洋服掛けも、タンスも、本箱も、クッションも、長椅子も、紙くずカゴも、バケツに雑巾も、人形も、ほうきも、ちりとりも、スリッパも、ジャムも、コショウも、塩も、まな板に包丁も、ミシンもアイロンも・・・

家の中のありとあらゆるものを出した感じやなホンマ
④お庭に引っ越し完了
ばばばあちゃんは
「やれやれ、これで終わったね」
そしてあたりを見渡してからこう言いました。
「そうだ、雨が降ってきたら大変じゃないか」

マ、マジか(笑)、やっぱり、ばあさんはとんでもねぇツワモノだったぜ。
ばばばあちゃんは、押し入れから大きなテントを持ってくると、持ち出したもの全部の上にはりました。
「これで安心だね、本当に忙しい夜だったよ」
ばばばあちゃんはお星さまのことなどすっかり忘れてベットにもぐりこむとグウグウ寝てしまいました。
おしまい
まとめ

お茶目な、ばばばあちゃんのお話し「いそがしいよる」はいかがでしたか。まさか、おばあさんにこんな行動力があったとは、最終的には自宅の庭に引っ越ししてるやないかい(笑)。

今度は家具を家に運ぶ、ばばばあちゃんの姿を想像してとても切なくなりますね。
※作品のタイトル・作者・発行年月・出版社以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
あなたもきっと「ばばばあちゃん」の虜になるはずです。ではまた。Reading is fun!

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