
個性豊かなイラストでおなじみのカエルシリーズ。ぜひ最後までご覧ください。
さて、本日紹介する絵本は「オレ、カエルやめるや」。
斬新なイラストデザインが魅力的です。

10ヶ国語で翻訳されているのも納得!
僕はなぜカエルなんだろう。
アイデンティティについて親子で考える本かもしれないでおま。

このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「オレ、カエルやめるや」ってどんな絵本?
・「オレ、カエルやめるや」で何が学べるか
作品情報
タイトル「オレ、カエルやめるや」
文: 「デヴ・ペティ」
絵: 「マイク・ボルト」
訳: 「小林 賢太郎」
出版社:「 マイクロマガジン社」
発行日: 「2017年11月25日」
読書時間「約4分18秒」
ジャンル「ユーモア絵本」
この絵本から何が学べるのか
・自分が自分であることを知るきっかけになる。
・叶わない夢もあるってこと。
絵本のあらすじ
子「あのさ、おとうさんオレ、ネコになることにするや」
父「え?おまえはネコにはなれないよ」
子「なんで?」
父「そりゃおまえがカエルだからだよ」
から始まるこのお話。そのあともヌルヌルぬれていて、虫ばかり食べているカエルのことが何となく嫌で、ウサギやブタやフクロウに「なることにするや」と次々言うわが子。
お父さんカエルは「おまえはウサギのような長い耳をもっていなし、ブタのエサもたべれない、フクロウみたいに賢くもない、だからカエル以外にはなれないよ」と教えますが、子供はまだまだ納得しません。
そんな時ある謎の動物が2人の前にやってきます。謎の動物は子ガエルの悩みを聞き、子ガエルはこう答えます「オレカエルやめたいんだ、カエルじゃなくて、ネコとか、ウサギとか、ブタとか、フクロウとか、かわいくて、ふさふさのやつになりたいんだ」。
すると謎の動物はこう答えます「わたしくしはオオカミです。ネコもウサギもブタも大好物です。今あいつらがいたらペロリってなもんですよ」
その後、子ガエルはオオカミがカエルを食べないことを知り、「だれも自然のルールには逆らえないんだね、オレはオレ。じゃオレカエルになることにするや」と言って父さんカエルがほっと一安心したところでおわり。
「オレカエルやめるや」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
・文字は会話のみの、しかも全部吹き出し。
・なぜ、ネコやウサギ、ブタやフクロウにはなれないの?
・次からつぎへ、自分にないものへの憧れが爆発する。
・結局最後は、「ぼく、カエルになることにするや」。
①文章が会話のみので構成、しかも全部吹き出し。
まさに漫画!非常にうまく吹き出しが絵に馴染んでいて、非常に読みやすい、かつ、誰が喋っているかが子供にも一目瞭然。この表現すごく好きです。
②なぜ、ネコやウサギ、ブタやフクロウにはなれないの?
「将来は、どんぐりになりたいな、だって小さくて可愛いから」「将来は車(とか新幹線)になりたいな、だってめちゃくちゃ早いから」なーんて、幼少期の子供だったらあるあるですよね。
でも、現実にはなれませんよね。お父さんカエルは冷静に我が子になれない理由を説明します。親の子どもへの正しい対応方法が学べるかも。
③次からつぎへ、自分にないものへの憧れが爆発する。
ネコがだめなら、うさぎになる、うさぎがダメならブタになる、ブタがダメならフクロウに、とにかくカエルではない別の動物になりたい子ガエル。
カエルが嫌な理由は、ヌルヌルだし、ムシばかり食べるから。
人間も同じかもしれません。自分が持っていないもの(素質など)に憧れを抱き夢をみる。大人になるにつれて無理なものは無理と、あまり夢を考えなくなりがち、子供と一緒にいろいろと夢を考えるのも大切かもしれません。
④結局最後は、「ぼく、カエルになることにするや」。
そんななか、カエル親子の前に突然オオカミが現れます。オオカミに食べられないことが分かり、なーんだ、カエルで良かったじゃん。初めてカエルで良かった事実を知り、自分が自分である事に納得した子ガエル。

自分にはないものを持っている人に憧れたりするんですよね。

「隣の芝生は青い」ってことだポン。
まとめ
本を読んだあと、大きくなったらどんな人間になりたいか息子に聞いてみたところ。
5歳の息子は、足の速い人間になりたいといっていました。
「自分が自分であることを認識するきっかけ」や「かなわない夢もあること」などなど今日もたくさん学べる一冊のご紹介でした。
※作品のタイトル・文・絵・訳・出版社以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
あなたは何になりたいですか?
ではまた。Reading is fun!

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