
自分がされて嫌なことはしてはダメ。相手の気持ちになって考えてる力が身につく。
さて、本日紹介する絵本は「しんせつなともだち」です。
寒い雪の日、食料を探しに出かける子ウサギが主人公。

人間関係(本当の仲間)はお金では買えへんで!

このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「しんせつなともだち」ってどんな絵本?
・「しんせつなともだち」で何が学べるか
作品情報
タイトル「しんせつなともだち」
作「方 軼羣 (ふあん いーちゅん)」
絵「村山 知義(むらやまともよし)」
訳「君島 久子(きみしまひさこ)」
出版社「福音館書店」
発行日「1987年01月」

村山さんのリアルな動物たちの絵にも注目してね!
この絵本から何が学べるのか
・友達の気持ちを考える、思いやり。
・困った時はお互い様の精神。
絵本のあらすじ
食べ物のない冬、雪に中で2つのかぶを見つけた子うさぎ。
1つはすぐに食べ、もう1つは自分のために置いておくのではなく、友だちの所へ持って行ってあげます。
自分と同じように友だちもきっと寒さに震え、お腹をすかせているだろうと心配して、雪の中かぶを届けに行くんですね。他の動物たちも同じ気持ちで同じことを・・・。他人を思いやるやさしさにあふれたお話しです。
かぶを見つけた動物たちが「どこからきたのかしら?」と考え、次の友だちのところへかぶを持って行くくり返しを、子どもたちは単に楽しいお話しと思うかもしれません。年齢によって受け止め方も違うでしょうからそれでいいと思います。

何度も読むうちに、友だちを思うやさしい気持ちが、自然と子どもたちに伝わると嬉しいですね。
「しんせつなともだち」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
①大雪が降って家に食べ物がなくなった子ウサギさん、外で2つのかぶを発見!
②ロバさんをかぶを一つ持って行く子ウサギさん。
③かぶは、ロバさんからヤギさんへ、ヤギさんからシカさんへ。
④結末は、なんと…かぶの行方はいかに。
①大雪が降って家に食べ物がなくなった子ウサギさん、外に探しに行き二つのかぶを発見。
かぶを一つ食べて、残りのもう一つを、きっと食べ物がなくて困っているロバくんに届けてあげよう!と決めます。
②ロバさんをかぶを一つ持って行く子うさぎさん。
ロバさんの家に着くと、ロバさんは留守でしたが、かぶを置いていく事にしました。別の友達に持っていくとか、一旦出直すことも考えられますが、きっとロバさんが食糧難だろうと思い置いていく事にしたのでしょう。または、いつもこのようなやりとりがあるのかもしれません。
③かぶは、ロバさんからヤギさんへ、ヤギさんからシカさんへ
ロバさんが、サツマイモを外で見つけて持ち帰ると、ロバの家には、かぶが置かれていました。不思議に思いますが、少し考えて、こんなに雪が降っているから、きっとヤギさんも食料がないだろうと考えて、株を持っていってあげる事に。
④結末は、なんと…かぶの行方はいかに。
なんと、なんと、な、な、なんと。
眠っていた子ウサギが目を覚ますと、目の前には、ロバさんにあげたはずのかぶがそこに。子ウサギさんは、少し考えて、すぐに理解します。
「友達がわざわざ持ってきてくれたんだな」
まとめ

・困ってる時はお互い様。
・お互いに心配し会える仲間がいる。
いろいろと、子ウサギの交流関係が伺えます。人間は誰も1人では生きていけません。動物も同じです。そのことを改めて、教えてくれる作品です。

私も日頃から、人間関係と健康はお金では買うことのできないと、実感しています。数多くの人が支え合い、暮らしているからこそ、相手の立場に立って、相手の気持ちを考えて行動することが大事ということを、ストレートに教えてくれる本でした。
※作品のタイトル・作・絵・訳・出版社以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
人間誰しもが、ひとりでは生きていけません。そのことを改めて胸に刻みながら感謝の気持ちを忘れずにこれからも一度きりの人生を楽しみましょう!ではまた。Reading is fun!

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