着ている服が途中で脱げなった主人公の少年が繰り出す奇想天外あるあるストーリー。 さて、本日紹介するのは、「もうぬげない」。何をしてもお母さんに怒られちゃいます。
失敗しない絵本選び
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わしらは、そもそも服を着てへんで。
このブログ記事を最後まで読むと、こんなことがわかります。
・「もうぬげない」ってどんな絵本?
・「もうぬげない」で何が学べるのか。
作品情報
作「ヨシタケ シンスケ」
出版社「ブロンズ新社」
発行年月「2015年10月」
ページ数「28」
作者のヨシタケさんは神奈川県生まれで、筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞している方だポン。
この絵本から何が学べるのか
・服が脱げなくなったらどうする
・ちゃんと服の脱ぎ着はできるようになろう
絵本のあらすじ
物語のはじまりは、主人公の少年が、お母さんに「お風呂にはいろう」といわれるところから始まります。
「ぼくの服が ひっかかって 脱げなくなって、もう どのくらい たったのかしら。」
きっかけはお母さんのせい。自分で脱ごうとしてたのに、おかあさんが途中で手を出すから。その結果、こうなってしまったのだ! 主人公の少年は途方に暮れて思うのです。
「ぼくは このまま おとなに なるのかな。」
そんな変なこと考えてないでさっさとお風呂に入りなさい!というお母さんの心の声が聞こえてきそうですが、ぐっとこらえてご覧くださいね(笑)
少年はいったん今の状況(服が顔にかかって脱げない状況)の全てを受け入れて、このまま生きていこうと決意をします。それから奇想天外な物語がスタートします。最終的に服がどうなるかはお楽しみ。
「もうぬげない」の見どころ
それではどういった絵本なのか作品に込められたメッセージをご紹介します。
①自分で脱ぐって言ったのに、お母さんが急いで脱がそうとするから
服を脱ぐ途中で引っかかって脱げなくなった主人公
1人でいろいろ試したけど、やっぱり脱げない。
このままずっと脱げなかったらどうしよう僕はこのまま大人になるのかなぁ?
でも、うっすら前も見えるし何とかなりそうな気もする。
②全く脱げないけど、何とかなりそうかも
服を脱げなくたって、きっと偉くなった人もいるはずさ。
でも、喉が乾いたらどうしよう‥
と不安になります。
工夫すれば何とか大丈夫だよきっと、ストローを連結させてチューっとすえばいいんだ!
ストローをくわえてほっぺたがペチャンコになる絵が浮かびますね。
でも、飼ってる猫のミータが出ているお腹をこちょこちょして来たらどうしょう。
そんなときは、餌をあげてナデナデして仲良くすれば良いじゃないか。
つくづくポジティブなやっちゃな。
③僕みたいに服が脱げなくなった友達もいるはずさ
きっと同じような友達が見つけられる。
スグに見つけられるし、絶対に仲良くなれるはずさ。
うん、きっと大丈夫、僕はこのままでいよう。
④最後はどうなる?
さて、お腹が冷えて来た、そろそろお風呂に入ろう!お母さんに脱がせてもらおうかな、いやいや自分で脱ぐんだから。
よしズボンから脱いじゃおう!
・・・
やんなきゃ良かった。もう、おしましだ。
ズボンも足首で止まり、それ以上脱げなくなります。
そんな時
救世主が目の前に現れます。
深いため息をついて
お母さんが
少年の服をポイッと脱がせます。
そのままお風呂でなされるまま、頭と体を洗われて
「ハイ、これパジャマね」とパジャマを渡されます。
結局いつもお母さんのいいなりだという主人公の少年。
僕だってその気になれば自分のことくらい自分で・・・
パジャマが引っかかって着れなくなってどのくはいたったのかしら。
おしまい。
まとめ
着替えが上手くいかなくて子供はイライラ、その着替えが遅い様子を見て、親も早くしなさいとイライラ、そんな朝のあるあるが詰まっている、「もうぬげない」はいかがでしたか?悪気はないんですけどね。
お母さんが、主人公をお風呂に入れるシーンもなかなかシュールで笑ってしまいます。
※作品のタイトル・作者・出版社・発行年月以外は、あくまで私個人の感覚や感想をもとに記載しています。ぜひ、絵本をお手に取ってお確かめください。
服が脱げなくなる主人公がじわじわとツボにハマること間違いなしです。
ではまた。Reading is fun!
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